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五十嵐威暢シリーズ展、池田良二•版画+建畠晢•詩+五十嵐威暢•装幀による詩画集展、及びコンサートの会場である、太郎吉蔵を拠点とした「太郎吉蔵公開緑地+街区緑化プラン」が、この度、財団法人都市緑化基金及び第一生命保険相互会社主催の第16回 緑のデザイン賞において、緑化大賞を受賞いたしました。

緑のデザイン賞は、全国の民間の緑化団体及び公共団体から応募された地域の緑化プランの中から、優秀なプランに対しその実現のための助成を行うことにより、優れたデザインの緑の空間を増やしていくものです。

この受賞によって、太郎吉蔵の外構整備を実施することが可能となりました。そして2006年春、完成することになります。

   
  ■第16回 緑のデザイン賞について 財団法人 都市緑化基金
第一生命
 
 
太郎吉蔵は1926年に五十嵐威暢の祖父、五十嵐太郎吉 (1880−1938) が、五十嵐酒造店の醸造米の貯蔵倉庫として北海道滝川市に建設した蔵で、市が商業地として繁栄を誇った頃の歴史を伝える貴重な建築です。美瑛軟石と推定される木骨石造り約170平方メートルの建物で、戦後、醸造業から撤退した後は食料品問屋、株式会社五十嵐商店の倉庫として1970年まで使われました。少年・五十嵐威暢とその友人達の人気の遊び場でもありました。 多くの貴重な建造物が取り壊される歴史の中で、2004年、特定非営利活動法人アートチャレンジ滝川が、この蔵を魅力的なプラグラムが展開される空間として再生し、芸術イベントの開催、五十嵐アート塾の会場、さらには地元を始め、希望の方々に貸しホールとして使っていただく活動を始めました。
 
 
外構計画 : (株)キタバランドスケーププランニング代表 斉藤浩二
 
街区緑化平面プラン 太郎吉蔵公開緑地平面プラン クリックすると拡大表示します
 
 
既存木を活かしながら、緑の連続をつくる
<太郎吉フルーツガーデンの植栽材料>
人々が集まり、新たな交流が生まれるきっかけとなるような、花や果樹の収穫を楽しめる植物。
ヤマクワ、クラブアップル、ジューンベリー、グーズベリー、ブルーベリーなど。
 
 
多様なイベントや憩いの場として活用できるコモンガーデンのイベント広場
<北のシェードガーデンの植栽材料>
滝川に自生する山野草を中心とした耐陰性のある植物により、野趣のある「ふるさと滝川」を感じる空間を演出。
エゾアジサイ、ヤマシャクヤク、ホスタ、フッキソウ、マイヅルソウ、ゴゼンタチバナなど。