neige

3年ぶりとなる個展、札幌での開催です。

neige
Takenobu Igarashi
ネージュ・五十嵐威暢 展

清潔で無垢で冷たい雪は、
力強く美しく素朴で未熟で頼りない。
強さと弱さが混じり合った白い塊を目指した。

2022年9月28日(水)〜10月10日(月)
12:00〜18:00 火曜定休
ギャラリーレタラ
札幌市中央区北1 条西28丁目2-35 MOMA Place 3F(アメリカ領事館斜め向い)
TEL 011-621-5600  http://moma-place.jp

Bauhaus Typography at 100

書籍「Bauhaus Typography at 100」に五十嵐威暢のテキストを元に書かれた文章と作品写真が掲載されました。
サンフランシスコの「レターフォーム・アーカイブ」からの依頼でした。

【beyond the bauhaus】という最後の章で、4ページに渡り、当時のA to Zのグラフィック作品とともに紹介されています。


★2分40秒あたりです。

バウハウスに大きな影響を受けてデザインをしてきた自分の作品や言葉が、このように重要な位置付けでバウハウスの書籍で紹介されたことを嬉しく思います。(五十嵐談)

書籍は英文で先方の執筆ですが、下記は五十嵐の原文です。

universal typeの立体化
igarashi takenobu
デザインに興味を持ったのは17歳の頃でした。
週に二日、夕方にデザインの専門学校に通っていました。バウハウスの基礎デザインを学んでいましたので、マックス・ビルとハーバート・バイヤーの二人の偉大なデザイナーの仕事はすぐに大きな刺激となリました。
幾何学が造形の法則や形になり、やがて平面や立体のアートに変身するかのような美しいビルの仕事。
メディアに広い世界を見出したグラフィックデザインの仕事から建築やファインアートの世界まで、ボーダーレスな活躍を見せてくれるバイヤー。二人は、私にとって偉大な先輩となりました。
お二人にお会いしたことはなく、書物や実物の仕事に学びながら、その影響は私の仕事を現在も支えているように感じています。
1988年のアスペンデザイン会議の最終日の講演者として招かれたとき、このデザイン会議の創立者であるバイヤーに敬意を表し、バイヤーの革新的な提案で有名な「universal type」をアクソノメトリック図法を使って立体として描きたくなりました。
aからzまでの26の立体アルファベットとして、文字はルーリングペンを使いで手で描きました。
立体アルファベットの絵本は、私の講演の聴衆1500名へ記念のプレゼントとして配布されたのです。

MoMAの立体数字「2」のバリエーション

ニューヨーク近代美術館(MoMA)のポスターカレンダーのためにデザインした数字は合計4356個でした。
1年365日、数字の数としては622文字。これを1984~1991年の7年間、毎月異なるアイデアの立体数字をアクソイノメトリック図法で描きました。
世の中にコンピューターが普及する前でしたので、一部を除いて、ほとんどの下書きは烏口を使った手作業でした。

2018年に札幌芸術の森美術館で開催された展覧会「五十嵐威暢の世界」では、このMoMAのポスターカレンダーの数字の「2」だけを繋げた動画を発表しました。

5mm角の方眼に描いてきた「2」のアイデアのバリエーションを楽しんでください。

インタビューレポート

テラコッタ作品を制作する際にお世話になっている滋賀県信楽町の大塚オーミ陶業による『彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~2020夏:果てのないモノがたり』と題した第4回目のインタビューレポートが公開されました。

彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~ 第4回

「環」
2020
桃山学院大学ビジネスデザイン学科

紀尾井町にて、五十嵐威暢展

テラコッタの新作を発表いたします。

五十嵐威暢展
TAKENOBU IGARASHI EXHIBITION

東京ガーデンテラス紀尾井町
紀尾井タワー 2階エントランス

2019年11月1日(金)→ 12月25日(水)
日曜日のみクローズ(祝日はオープン)
作家在廊予定:初日14:00〜18:00

入場無料
主催:株式会社西武プロパティーズ
総合企画:いりや画廊
Tel:03-6802-8122(いりや画廊)

 

テラコッタの粘土は、かなり硬い。
彫るか、削るか、叩きつけるしかない。
つくることは破壊することと表裏一体。
即興でつくるから、直前まで具体的にならず、
強いて言えば方針があり、それに見合う土の塊があるだけ。
足元がふらつくようなマイナス要因でさえ道具となり、何もかもを総動員。
さらにスピード感が大切で、体力任せだから後ろを見る余裕はない。
先を見る力が偶然を形と表情にしていくだけである。

五十嵐威暢

 

新十津川町応援大使に就任

2019年5月8日、熊田町長から委嘱状を手渡していただき、アトリエ&ギャラリー「かぜのび」のある北海道新十津川町の応援大使に就任いたしました。

地域の人々とこのような関係が築けたことを嬉しく思います。
引き続き、かぜのびでの木彫制作を起点とし、他素材の作品含め、各地にアートを設置する活動を進めつつ、新十津川町の魅力を広めたいと思います。

写真提供:新十津川市

MoMAトランプ復刻に向けて

designshopの森博さんが、
【MoMAトランプ】デザイナー 五十嵐威暢のトランプを復刻したい!
と、クラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げ頑張ってくれています。

1993年にニューヨーク近代美術館(MoMA)から発売されたイガラシデザインのトランプの復刻、製品化プロジェクトです。
森さんがMoMAに相談を持ちかけたのは3年前。長期間の交渉の末のスタートです。

MacIIの登場でコンピューターがデザインの道具になりそうな機運を感じていた1980年代後半から90年代前半、ぼくの興味はイラストレーターのソフトに組み込まれていたブレンディングツールでした。実際、このツールで多くの作品を制作しています。
当時、MoMAサイドの担当だったルイーズ・チン女史は、「コンピューター時代にふさわしいデザインのトランプをデザインして欲しい」とプレッシャーをかけてきました。
この一言がぼくにコンピューターへの扉を開けてくれたのです。

実現に向けて、ぜひ、ご支援をお願いいたします。

【MoMAトランプ】復刻プロジェクト

LACMA

LACMA(ロサンゼルスカウンティ美術館)で、5月12日より、LACMA収蔵のタイポグラフィ作品を公開する展覧会が開かれます。チャールズ&レイ・イームズ、マッシモ・ヴィネリ、ポール・ランドなど、影響力のある国際デザイナーの作品と共に五十嵐の1974年作のポスターが展示されます。

Between the Lines: Typography in LACMA’s Collection

2019年5月12日〜2019年9月2日

詳細はこちらから
LACMA

Takenobu Igarashi: A to Z ファンドレイジングのお知らせ

五十嵐威暢が1970年代から90年代初頭までの間に生み出した立体文字に焦点をあてた書籍「Takenobu Igarashi: A to Z」のファンドレイジングが始まりました。

版元は英国のThames & Hudson(テームズ・アンド・ハドソン)のプロジェクトVolume(ボリューム)。
今まで未公開だった版下やスケッチなどの貴重な資料をアーカイブから蔵出しし、作品写真はもちろん、五十嵐自身の言葉も数多く収録予定。(英語版)

AからZまで、五十嵐の創造を追った本になります。

スペシャルエディション(CUSTOM COVER EDITION)では好きなアルファベットを表紙に入れることが出来たり、サイン入りポスターがついてくる特典も準備されています。それぞれ、サポートの金額も変わるので、是非サイトを覗いてみてください。

なお、vol.coのファンドウェブサイトは英語のみですが、下記に日本語の解説を記載します。

ファンドが成功し出版の運びとなりましたら、2019年夏にイギリスよりお手元に書籍が届く仕組みです。

みなさまのサポートをお願いいたします。

ファンドレイジングのウェブサイトはこちらです。

Takenobu Igarashi: A to Z

1. Rewardsを選ぶ

ご支援いただく資金へのRewards(リワード=支援していただいた方々へのお返し)は、金額によってそれぞれ以下のとおりです。

6,700円 BOOK

  • A to Z 一冊
  • クラウドファンディング限定デザインの表紙
  • お名前入れサービス
  • 制作の裏側を紹介するウェブ特別コンテンツへのアクセス

11,000円 CUSTOM COVER EDITION

  • A to Z 一冊
  • 表紙に好きなアルファベットを選べるオーダーメイドサービス
  • お名前入れサービス
  • 制作の裏側を紹介するウェブ特別コンテンツへのアクセス
  • 配送追跡サービス付き

14,000円 BOOK + PRINT

  • A to Z 一冊
  • 五十嵐威暢サイン入りA1サイズポスター
  • クラウドファンディング限定デザインの表紙
  • お名前入れサービス
  • 制作の裏側を紹介するウェブ特別コンテンツへのアクセス
  • 配送追跡サービス付き

18,500円 CUSTOM COVER EDITION + PRINT

  • A to Z 一冊
  • 五十嵐威暢サイン入りA1サイズポスター
  • 表紙に好きなアルファベットを選べるオーダーメイドサービス
  • お名前入れサービス
  • 制作の裏側を紹介するウェブ特別コンテンツへのアクセス
  • 配送追跡サービス付き

「お名前入れサービス」と「表紙用アルファベットの選択」につきましては、キャンペーンが成功し、制作が近づきました折にご希望をうかがいます。

ご希望の金額を選び、   PLEDGE   ボタンをクリックします。(Pledge=支援者から提供される資金)
表示が薄くなっているリワードは、すでに申し込み数に達してしまったもので、選択できません。

選ばれたリワードは、ショッピングカートに入り、ボタンは   PLEDGE   から   VIEW IN CART   に変わります。

VIEW IN CART   をクリックして、カートの確認ページに進みます。

2. Cart の中身を確認する

このリワードを取り消すときは Remove this item をクリックします。

リワードの数は、Quantityの  ー   +  で増減することができます。

数を変更した場合は   UPDATE BASKET   をクリックします。

クーポンコードをお持ちのかたは、Coupon codeのフィールドに入力し   APPLY   をクリックします。

このファンディングは、2018年11月29日(木)18:00世界協定時までに目標金額に達することができなかった場合には、ご支援いただいた金額を全額返金いたします。

リワード数と金額を確認し、 PLEDGE →  をクリックしてチェックアウトに進みます。

3. 発注する

チェックアウトのページでは、それぞれのフィールドに、支払いにお使いのクレジットカードに登録されている請求先の情報を半角英数字で入力します。

入力内容は以下の通りです。

FIRST NAME:クレジットカードに記載されている名前(例 Takenobu)
LAST NAME:クレジットカードに記載されている苗字(例 Igarashi)
COMPANY NAME:会社名(例 Igarashi Atelier 空白でも可)
COUNTRY:国(例 Japan)
STREET ADDRESS:番地と町の名前(例 1-1 Chiyoda)
二つ目のApartment, suite, unite etc.(optional)は空白のままでもOKです。
POSTCODE / ZIP:郵便番号(例 100-8111)
PREFECTURE:都道府県名(例 Tokyo)
TOWN / CITY:市町村区名(例 Chiyoda-ku)
PHONE:電話番号(例 03-3000-0000)
EMAIL ADDRESS:メールアドレス
CREATE ACCOUNT PASSWORD:自分のアカウントにログインするときのためのパスワード※

※Volumeでは、入力いただいたメールアドレスをアカウント名にして、自動的にアカウントを作ります。注文後、このアカウントにログインすることで、注文履歴や、送付先の情報をいつでも確認することができます。

▼こちらに、日本の住所を、郵便番号から英語表記に変換してくれる便利なサイトがあります。
君に届け!

請求先と配送先が異なる場合は、□DELIVER TO A DIFFERENT ADDRESS? のチェックボックスをクリックすると、送付先の入力画面が現れますので、同様に各フィールドに入力します。

以上を入力したら、クレジットカード情報の入力に進みます。(Stripeとは、オンライン決済サービスの名前です)

CARD NUMBER:クレジットカードの番号
EXPIRY DATE:有効期限(月、西暦の下2桁の順で入力します。例 08/21)
CARD CODE:クレジットカードのセキュリティコード番号(クレジットカードに記載されている3あるいは4桁の番号です)

プライバシーポリシー、クッキーポリシーに承諾しましたら、□I’VE READ AND ACCEPT THE TERMS & CONDITIONS, PRIVACY POLICY AND COOKIES POLICY のチェックボックスをクリックします。

VOLUMEのニュースレターを購読したい場合は □SIGN UP FOR THE VOLUME NEWSLETTER のチェックボックスもクリックします。

PLACE PRE-ORDER NOW   をクリックして発注をします。

4. 完了

注文が完了すると、以下の画面が表示されます。
ファンドが期限内に目標額に達すると、本が発刊される旨のお知らせが届きます。

どうぞ楽しみにお待ちください。

札幌美術展 五十嵐威暢の世界

2018年10月6日(日) – 11月25日(日)

会場
札幌芸術の森美術館

時間
午前9時45分 – 午後5時00分
(入館は午後4時30分まで)

観覧料
一般1,000円、高・大学生700円、小・中学生400円

休館日
11月3日以降の月曜休館

主催
札幌芸術の森美術館
(公益財団法人札幌市芸術文化財団)

こもれび

滝川市のhotel miura kaenのロビーに作品2点を設置しました。

ホテルはロビーエリアをはじめとして客室40室を全改修し、さらに60室を一部改修するなどしています。 改修計画は飯田善彦建築工房さんです。

写真の作品は「こもれびシリーズ」と呼んでいる合板作品で、サイズは3mx2.3m。対流によって回転します。

こもれびの横壁にテラコッタ作品も設置しました。

この作品に近いものがGINZA SIXのオフィスタワーへ行くロビー階にあります。

IMG_2537.TRIM from Takenobu Igarashi on Vimeo.

増毛駅の彫刻「テスミヌスへの願い」

photo by 窪田映子

JR北海道留萌線のかつての終着駅「増毛駅」が2016年の廃駅後100年前の姿を元に生まれ変わり、彫刻「テスミヌスへの願い」を設置する機会を得て記念式典に参加しました。
故 高倉健さんの映画「駅(STATION)」のロケ地としても人気の高い増毛駅。周辺には、ニシン漁が栄えた当時を偲ばせる建築や、名産の甘エビに日本最北の酒蔵「國稀酒造」など、この地ならではの観光名所があります。

photo by 双葉工業社 小林貞佳

photo by 萩原純敬

photo by 双葉工業社 小林貞佳

TAKENOBU IGARASHI: DESIGN AND FINE ART

五十嵐威暢の書籍が、2018年5月1日、ニューヨークのGRAPHIS社より出版されます。
デザインジャーナリストの臼田捷治氏が五十嵐にインタビューし、デザイナーとして、アーティストとしての仕事を丁寧に紐解いたテキストを英訳し掲載。また、世界の注目を集めることとなった1970〜90年代のデザイン作品から、ごく最近のパブリックアートまでを数多くの写真によって綴った大型本の英語版です。

TAKENOBU IGARASHI: DESIGN AND FINE ART

Takenobu Igarashi: Design Legend
Pre-order and Pay only $35


Retail price: $70
●  Graphis Professional Members: 50% discount automatically applied at checkout.
●  Non-members: 40% discount automatically applied at checkout.
●  Free digital copy with purchase of the hardcover book.
●  Order by Monday, April 16th, 12 PM EST to take advantage of this offer.

Tak is a designer whose design work seamlessly transcends into Art.
Kit Hinrichs, Designer & Principal, Studio Hinrichs

Tak Igarashi is unquestionably one of this century’s greatest designers.
B. Martin Pedersen, Publisher & Creative Director, Graphis
ORDER NOW

ARTFORUM

ロンドンを本拠として活躍する芸術家のマガリ・ロイスが、米国の美術専門誌、ARTFORUM (March 2016)で、彼女のベスト10を発表した。本人とは面識はないのだが、その2番目に五十嵐威暢のアルミニウム・アルファベット彫刻(1983)を選んでいる。
現在、世界が注目するアーティストなので嬉しい。

Magali Reus
London-based artist Magali Reus is the recipient of the 2015 Prix de Rome for the visual arts. Her work has recently been the subject of solo exhibitions at SculptureCenter in New York, the Hepworth Wakefield in West Yorkshire, UK, and the Westfälischer Kunstverein in Münster, Germany.

TAKENOBU IGARASHI, “ALUMINUM ALPHABET,” 1983
The Japanese graphic designer is a contemporary proponent of the axonometric alphabet, used in the early twentieth century by members of De Stijl and the Suprematists alike. In the 1980s, he translated hand-drawn typographic forms into brushed-aluminum objects studded with hardware that, while rigorously precise, feature mysterious interplays of shadow and form. A wonderful example of this was the sculpture he produced in 1990 for Nike’s Air Max 180 shoe campaign, though it was only ever shown as a photograph. Igarashi’s works from the ’80s are fetishistic and tender, but they harbor at their core the futurist aspirations of a culture obsessed with the possibilities of robotics.

ルーチェ・アルテ「ムクムク」

北海道新幹線の新駅である新函館北斗駅にルーチェ・アルテとして手吹きガラスとLEDによる新しいステンドグラスの作品を制作しました。過去のステンドグラス作品の枠を破り、矩形や円の額縁から解放された新たな挑戦で、珍しいものと自負しています。原画制作には、いつも通りに即興性と偶然性を取り入れました。谷口吉生さん設計の秋田市中央図書館(1982)以来の私にとって2作目の大きなステンドグラス制作となりました。

JR北海道のニュースリリースページ

eki clock 再生産

eki clockは、札幌駅の東西コンコースにそれぞれ1点ずつ設置されています。モデルとしたのはスイスの駅時計。スイス国内のすべての駅に、大小3000点が設置されていました。ウォッチやクロックも生産されており、1980年代初頭、アラン・フレッチャーさんが愛用されていたウォッチを見せてもらった時に初めてその存在を知りました。シンプルで明快で強く優しいデザインは、スイス人デザイナーのハンス・フィルフィカーさんが1944年に手掛けられたもの。偶然にも私の生まれた年です。札幌駅の時計をデザインしたことをきっかけに、スイスの駅時計にならって、クロックとウォッチを開発しました。

designshop(こちらでeki clockをご購入いただけます。)

PARCO PART3のロゴ

パルコ・パート3のロゴの仕事はインテリアの監修をした倉俣史朗さんからの依頼でした。翌日にはデザインが出来上がっていたと思います。当時のパルコはTVコマーシャルが石岡瑛子さん、広告が浅葉克己さん。パート3の広告は戸田正寿さんがロゴを一杯に使った新聞全段のオープン告知広告をつくってくれました。
東京を訪れた外国人デザイナーの多くが訪れるスポットだったため、パート3のロゴはまたたく間に世界に知れ渡りました。
ロンドンのデザイン集団『TOMATO』は、このロゴを元に新しい作品を生み出し発表しています。

『TOMATO』結成25周年を記念しての展覧会(渋谷パルコにて 2016年3月12日~4月3日)

Cooper Hewittのコレクション

1981年にアメリカの国立デザインミュージアム・クーパー・ヒューイット(ワシントンDCのスミソニアンのデザイン部門でマンハッタンにある)から手紙が届いて、立体アルファベットの小さな版画2点がコレクショに収蔵されました。その後もたびたび連絡があり、現在、版画、ポスター、プロダクトなど15点の作品が収蔵されています。そして、最近、美術館のホームページで一部の作品についてテキストと音声で解説がされるようになりました。35年間、絶え間なく充実への努力を続ける美術館に敬意を表したい気持ちです。

Cooper Hewitt

<記事の日本語訳>

進展の最中

「アメリカ西海岸のグラフィックデザイナー」は、五十嵐威暢がウェストコーストのグラフィックデザイナーを日本の読者に紹介する出版物を促進するため、1975年にデザインしたポスターである。特集されているデザイナーの名前のイニシャルを立体的で彫刻のようなアルファベットで表現することによって、そのシンプルな構図に遊びの楽しさが加わっている。また、ウェストコーストの穏和な気候と陽気なオプチミズムを呼び起こす明るい配色は、アメリカのデザイン界に対する好奇心をそそう。

実に1975年は、五十嵐が後に彼のトレードマークとなる透視図法を使ったレタリングを探査し始めた年だ。彼の最初の試しみはアイデア紙130号の表紙である。同年のウェストコーストのポスターと比べると表紙のアルファベットははるかに単純で形も塊である。ラインホルド・ブラウン・ギャラリーのロバート・K・ブラウンは五十嵐の表紙のアルファベットの取り扱い方がロシアの前衛デザイナー、エル・リシッツキーが1922年にデザインしたブルーム紙(Broom)の表紙に著しく似ていることを指摘している。

ブラウンによると、字体の持つ装飾的要素に対する五十嵐の強い関心は、文字の実験的な用法を試みた1920年代のヨーロッパの前衛芸術運動と関連しているとのことだ。当時のグラフィックデザイナーにとって文字はただの実用的なコミュニケーションの道具であった反面、多くのキュービストや未来派、及びダダイストの画家たちは表現の要素として文字を用いた。

しかし決定的なのは、五十嵐はただ過去のモダンアートとデザインにおいて確立されたヴィジュアルランゲージを固守しているだけではないことだ。彼のウェストコーストのポスターは、単純な字体に複雑な構造を与えることによって装飾性を増し、実際にヴィジョンの拡張を達成している。また、彼の文字の展開はこの二点の作品に限らずこの先どんどんと発展していく。MoMA に依頼されたカレンダー・シリーズは五十嵐がどこまで文字の再発明を突き進んで探究したかを明らかにしている。

多くの意味で、彼のカレンダー作品は字体とかタイポグラフィーという言葉では表現できないほど複雑なイラストレーションである。初期の字体の化身との差異は著しい。

例えば1989年7月のカレンダーの数字は豪華な建築物あるいは遊園地の図面のようである。複雑で入り込んだ、かつ精密に描かれたディテールは見る者の想像力を掻き立て、いろいろな観点から数字を観賞することができる。実際、数字の建築構造の真っただ中に入ることまで想像できるくらいだ。

五十嵐が1980年代に文字の立体的なフォルムを追求していった結果、彫刻家として新たなクリエーティヴ・キャリアを打ち出したことは不思議ではない。 その後の作品が物語るように、彼のウェストコーストのポスターは確かにデザイナーとしての創造的転機であったと言えるだろう。彫刻的なアルファベットの構造は四次元の空間を示唆し、その後の制作活動の基盤となっている。五十嵐のアルファベットは従来のタイポグラフィーの限界を飛躍して進展していったのだ。

野見山さくら/Cooper Hewitt
2016年2月11日提載

Translation by Naoko Metzler

サントリーホール30周年を迎えて

サントリーホールのロゴをデザインして30年。「響」という漢字を元につくられていますが、これを立体化したホール正面の彫刻の他に4カ所に連作としての小彫刻が設置されています。ホールに行かれたときに捜してみてください。

30周年を記念して「響」の彫刻のイラストによるTシャツをはじめとして、新しいオリジナル商品がショップで販売されます。

サントリーホール開館30周年記念事業

インタビューレポート

テラコッタ作品を制作する際にお世話になっている滋賀県信楽町の大塚オーミ陶業による『彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~』と題した全3回のインタビューレポートが公開されました。

彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~ 第1回

彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~ 第2回

彫刻家・五十嵐威暢 ~ つくることは、生きること ~ 第3回

 

スイスで3人展

スイス・ジュネーブのギャラリーで3人展をすることになりました。
お知らせします。9月29日から10月5日まで。

Nest Gallery

Creative Counseling

デザイナー・アーティスト・建築家を目指す若い人のための相談会

日時:2014年7月17日(木) 18:00‐21:00
場所:札幌グランドホテル東館3階「GINSEN」

北海道のデザイナーやアーティストや建築家が、世界へ羽ばたいて欲しいとの願いから、
クリエイティブな仕事を目指す若い人を対象に相談会をおこないます。
各分野のプロフェッショナルがヒントとなる言葉をかけることで、
次への一歩を後押しします。

すでに仕事をしている人および学生で、30歳未満、5名を募集します。
公開の集団カウンセリングとして、聴衆としての参加も可能です。

どのようにしてプロを目指すのか?
どのような努力が必要か?
留学したいがアドバイスを?
どのようにしたら仕事を得ることができるのか?

などなど、下記4名のプロフェッショナルが相談に答えます。

カウンセラー
◎五十嵐威暢(アーティスト・多摩美術大学学長)
国内外で活躍した経験をもとにアドバイスetc.
◎山岸正美(デザイナー・札幌国際短編映画祭及びデザインウィーク企画運営)
札幌のデザイン界の現状と、そこに留まらない視野でのアドバイスetc.
◎五十嵐淳(建築家・北海道佐呂間町にて五十嵐淳建築設計主宰)
北海道を拠点に世界で活躍するためのアドバイスetc.
◎国松希根太(アーティスト・飛生アートコミュニティーを拠点に制作及びイベント企画運営)
地方発の可能性・難しさ・発信についてのアドバイスetc.

詳細はこちらをご参照の上、奮ってご応募ください。
http://www.grand1934.com/gallery/art/igarashi_201405.html

お問い合わせ
札幌グランドホテル 「GRANVISTA GALLERY sapporo」
札幌市中央区北1条西4丁目 札幌グランドホテル 1階ロビー内
011-261-3311(代表)
granvista_gallery@granvista.co.jp

札幌で「記憶のかたち」展を開催します

土に触れていると何故か心が温まります。
人がやがて帰る大地の土は、
待っていてくれた故郷のようなものだから。

土は、私たちを支える地面や、
作物を育てる畑だったりしますが、
それは人を育む大地そのもの。

大地を素材にして作品をつくっているとの想いが気持ちを高ぶらせて、
今日まで続いているのかもしれません。

かけがえのない大地はさまざまな風に覆われます。
初夏の気持ちのいい風も、冬は厳しい寒さを運んで来ます。
匂いも運んで来ますし、雲を動かしたり、雨を叩きつけるし、
吹雪の強風は恐怖すら覚えます。

一方で、このような変幻万化の風は
オーケストラの演奏のようにも聞こえます。

今回の展示は、大作に取り組んだ合間に気分転換として生まれた小さな作品たちを、
故郷の暑寒別岳の山並みのように並べてお見せすることです。
作品は思いつくままに鼻歌まじりにつくられたものですが、
それは大作でも小品でも違いの無い私の中で一貫している態度です。

沢山の彫刻の山並みから風が運んで来る記憶が、
オーケストラの音楽のように聞こえるかどうか、
じっくりと耳を傾けていただけたらと思います。

2014.5.29[木]-7.22[火]
11:00-19:00(最終日は17:00まで)
無休/入場無料

会場
グランビスタギャラリー サッポロ
札幌市中央区北1条西4丁目
札幌グランドホテル1階ロビー内
tel.011-261-3311(代表)

http://www.grand1934.com/gallery/

初日に記念講演会とレセプションを開催します。
2014年5月29日[木]
18:30-19:30 記念講演会
19:30-20:30 レセプション
定員100名(参加無料・要予約・先着締切)
申込みはギャラリーまで電話にてお願いします。
011-261-3311(電話受付11:00-18:00)

2014_sapporo_granvista_Leaflet

作品のインスタレーション完了

41連作+14連作+10点の陶作品の設営を終え、本日11:30より個展を開催します。
ぜひ、いりや画廊へ、お越しください。

撮影(上):堀内僚太郎

いりや画廊にて個展を開催します

いりや画廊は、奥行きが20メートル近くあって天井も高く、その空間を意識した展示になります。
身体能力を制作の道具に新しい試みをしているので、近年ではもっとも大事な作品発表と位置づけています。
お時間がありましたらご覧いただければ嬉しいです。

個展は14日からです。18日のレセプションに間に合うようにカタログを準備中です。

DM+リーフレットデザイン:古屋友章

台湾で講演をします

台湾の新荘副都心中央合舎オフィスビル(行政院新莊聯合辦公大樓 Xinzhuang Joint Office Tower, Executive Yuan)に、テラコッタの新作を設置することになりました。これを記念し、滋賀県信楽町での制作時の映像を交え「つくる」をテーマにお話しします。

日時: 2014年2月15日(土) 14:00-16:00
場所: 行政院新莊聯合辦公大樓B1F 国際会議庁(台湾)

ポスターデザイン:Yung-Chen Nieh

京橋の「ギャラリーなつか」で個展を開催します

故郷の空知地方はぼくの創作のおもちゃ箱のようなもので、
この箱の中にあらゆる遊びのきっかけが待っていてくれます。
故郷に思いを馳せ、土と触れ合い、「空知のかけら」をつくりました。

つぶやきが本になります

多摩美大の学長を引き受けて間もなく、若い人の背中をひと押ししたいとTwitterを始めました。つぶやきが3500回を越えた頃、書籍化の話が持ち上がりました。紆余曲折を経て、多くの方が参加され、アイデアが寄せられ、多摩美大の永原ゼミのプロジェクトにもなりました(これが実に楽しかったです)。

そして先日、デザイナーの古屋友章さんが「YELL TWEET BOOKS」の第一弾としてデザインしてくれた本が、下記CUUSOOサイトで予約販売をスタートしました。よろしくお願いします。
YELL TWEET BOOKS

アトリエの赤ん坊たち

会場で配布する手の平サイズのガイドブックの校正刷りが届きました。
ロサンゼルスと秋谷のアトリエで産声をあげた壁掛けの木の作品を7点展示します。

アトリエの赤ん坊たち・五十嵐威暢展
JRタワーホテル日航札幌 開業10周年記念

会期 2013年9月3日(火)〜10月31日(木)
主催 JRタワーホテル日航札幌
会場 タワーズギャラリー・JRタワーホテル日航札幌ロビー内(札幌駅直結)

新病院に壁面彫刻を設置中

静岡県掛川市と袋井市が共同で建設中の病院のための作品を設置中です。
3カ所に計5点、そのうち1点は関係者の方々にも制作に参加していただきました。

「新建築」誌 2013年1月号

1月1日発売の「新建築」誌1月号で8ページにわたり、かぜのびが紹介されました。
現在、書店やインターネットで購入出来ます。
表紙とメイン記事は太郎吉蔵デザイン会議に参加された西澤立衛さんとパートナーの妹島和世さん設計によるルーヴル・ランス(ルーヴル美術館の別館)です。
かぜのびについては、撮影も二度にわたり、飯田善彦さんと私の対談も収録した丁寧な記事になっています。
同誌の記事掲載は、太郎吉蔵に続いて2回目のこととなりました。

「デザインと漆展」ポスターをデザイン

ドイツ、ミュンヘンのピナコテーク・デア・モデルネ美術館で開催される展覧会ポスターをデザインしました。
ドイツ在住の下川美喜さんがキュレーションされたこの展覧会、エットーレ・ソットサス氏、ディーター・ラムス氏、フリッツ・フレンクラー氏のデザインを、日本の輪島、若狭、京都、山中、越前から選りすぐった職人さんが、産地の壁を超えて協力し合い製作された作品の展覧会です。

ピナコテーク・デア・モデルネ美術館

公開制作の作品

公開制作の作品が焼き上がりました。

3点とも同サイズ 長さ3.6m x 高さ14cm x 奥行き11cm

いがらし紐のぶ商店

銀座目利き百貨街に「いがらし紐のぶ商店」として参加します。
紐は古今東西変幻自在の活躍をしている人類最大の発明のひとつ。
様々な世界の紐を使って、こもれびのカケラを小さなオブジェとして販売します。
その一部を写真でご紹介します。

銀座目利き百貨街2

イベントのおしらせ

手で作るテラコッタの新しい魅力をご覧いただきます。制作を公開し、ギャラリーでは新作を展示。
鼎談では「デザイン−アート−建築」をどう捉えているか、様々な角度から解き明かします。
初秋のひととき、お誘い合わせの上、ご参加ください。

日時 2012年9月24日(月)17:00〜20:00

会場 建築会館 イベント広場及びホール

料金 無料

内容
第一部 17:00〜18:00 五十嵐威暢テラコッタ公開制作 特別ゲスト及び一般参加者ワークショップ
五十嵐 淳(建築家)
木内 みどり(女優)
東海林 弘靖(照明デザイナー)
鈴野 浩一(建築家)
伊藤 一章(建築家)

第二部 18:30〜20:00 鼎談
五十嵐 威暢(彫刻家)
安齊 重男(写真家)
飯田 善彦(建築家)
司会進行:ジョージ・コーチ(イサムノグチ財団理事)

フード&ドリンク:つむぎや
ミュージック:タンドリンマ

ワークショップの一般参加は、5名限定です。
参加ご希望の方は日本建築学会サイトよりお申し込みください。
お申し込みの締め切りは2012年9月19日、応募多数の場合は抽選となります。
当日制作していただいた作品は、後日、信楽にて焼成し、個別にお送りいたします。

日本建築学会 シリーズ建築のみかた 第4回
五十嵐威暢テラコッタの新しい世界 ワークショップ参加申し込み
土いじりが出来るキッズスペース(参加申込不要)もあります。
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五十嵐威暢テラコッタ作品展
五十嵐威暢の新作テラコッタ作品展。
テラコッタの作品集を発行。会場でご購入いただけます。
日時 2012年9月18日(火)~24日(月)11:30〜19:00(最終日17:00)
会場 建築会館 ギャラリー
料金 無料
主催:日本建築学会関東支部 後援:東京建築士会
協賛:大塚オーミ陶業株式会社 協力:株式会社イガラシステュディオ

五十嵐威暢在廊予定

18日(火)14:00〜19:00
22日(土)14:00〜19:00
23日(日)15:00〜18:00

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colocal連載「山崎亮のローカルデザイン・スタディ」

山崎亮さんとお喋りしました。
colocal連載「山崎亮のローカルデザイン・スタディ」第四回までアップされます。

コロカル マガジンハウス Local Network Magazine
滝川 Part1 小さな北のまちに、デザイナーたちが集まる日。

写真:酒井広司
左より、司会・大迫修三、基調講演・中村剛/染谷昇、パネリスト・鈴野浩一/五十嵐威暢/南雲勝志/山崎亮/原研哉/西山浩平/柴田文江/倉方俊輔/リチャード ギルフォイル/佐藤卓

第五回太郎吉蔵デザイン会議

かぜのび

かぜのびが5月1日から一般公開されます。
展示作品が6点増えました。

かぜのび

彫刻の設置

作品を設置する日は文句なく嬉しい。

特に設置作業をする人たちがプロフェッショナルだと。

きょうの丸山さんたちは、美術館の作品設置を行う専門家。作品のどこを持つのが良いか、移動するときのチームワークなど、どの状況でも安心して見ていられる。

焼き上がり

大田区総合体育館に設置する陶彫刻が焼き上がりました。
じつは現在設置中です。待ち遠しいかぎりです。

風の美術館のウェブサイト

風の美術館

www.kazenobi.org

遠藤真千子さんの美しい写真とステキな文章で
北海道の各地に設置されたぼくの作品が紹介されています。

コンテンツを担当してくれた遠藤真千子さん、
ロゴマークをデザインしてくれた竹尾香世子さん、
ウエッブサイトをデザインしてくれた岡野祥子さん、
ロゴのアニメーションをつくってくれた岡野秀樹さん、
運営の一般社団法人風の美術館の藤島保志さんと碓井広義さんと山崎修さん、
新十津川町長と教育長はじめ地元の大勢の方々、
作品設置を依頼していただいたクライアントの皆さん、
みなさんのおかげで完成です。ありがとう!

今後も設置作品は増え続きますので、ときどき見ていただけたら嬉しいです。

釉薬の魅力

釉薬の世界は魔法のように神秘的です。
ものによっては毒を含んで危険です。
大田区総合体育館の作品は釉薬に本格的に挑戦する楽しみな仕事になりました。

雪の季節はお休みです

新十津川町の「かぜのび」は、雪の季節はお休み。来年5月に再び開館します。

photo by machiko endo

屋外設置のテラコッタ

元赤坂の鹿島本社(AKASAKA K-TOWER)の公開空地に水景をデザインしました。
水景は噴水とテラコッタ彫刻とストライプの床とベンチで構成されます。
エントランスホールのインテリアデザインにも参加しています。
2012年2月に完成予定。

湯河原の工房にて

大田区総合体育館に設置する陶彫刻を制作しています。
釉薬による彩色が楽しみ。インテリアを覆う1600個の凸面鏡と一体化します。

かぜのび

故郷の北海道滝川市の隣町である農業の町・新十津川町が103年の歴史を閉じた旧吉野小学校を改修して、ぼくのアトリエとギャラリーを中心とした彫刻体験交流施設「かぜのび」をつくってくれた。(改修設計:飯田善彦)

5月から10月の期間、月曜日を除いて一般公開されている。
小さなショップではここでしか手に入らないぼくの小品が販売されているし、カフェでは特製のクッキーと美味しいお茶が楽しめる。

photo by machiko endo

ここはいわゆる美術館やギャリーとは違っていて、アートと対決するような場所でなく、いい時間を過ごすための素敵な場所にしたいと考えていて、気が付くとアートに囲まれている、そんな場所。だから作品の数も多くはない。
そのかわり、いつもと違う作品に出会えるし、作品が入れ替わって変化する空間を目指している。
その上、一度に入館できる人数を制限しているから、辺境の地であることも幸いして静かな幸せな時間が流れている。
美しい田園風景に囲まれて、のんびりとした時空間を求めて、毎日数名の方々が地元からも遠方からも訪れている。

https://www.facebook.com/kazenobi
http://twitter.com/#!/kazenobiyoshino

パセオ除幕式

昨年から信楽で制作していた4作品のひとつが、札幌駅パセオの地下広場に設置されました。

タテのラインを強調した103本の森の樹を表現したテラコッタ彫刻です。
タイトルは「テルミヌスの森」。4月29日に除幕式が開催されました。
サイズは 高さ3m × 幅18mです。

他に広場のデザインや施設内4カ所の通路にも巨大なグラフィックを担当しました。
すべてが完成するのは10月頃です。

「cosmos」滝川市立病院に設置

2011年2月、故郷の滝川市に新築された病院のエントランス壁面に寄贈した作品が設置されました。
合板をカットアウトし、絹弦で結んで組立てた作品です。

五十嵐アート塾レクチャーシリーズ#24

久しぶりに太郎吉蔵で最近のこと、これからのことをお話します。
昨年から信楽で制作しているテラコッタの作品について、今夏の第四回太郎吉蔵デザイン会議、
滝川の隣町である新十津川町が改修(改修設計:飯田善彦)して渡してくれるアトリエ+ギャラリーの「かぜのび」、
春からhotel miura kaen内にスタートする「風のアトリエ」、
さらにはインターネット上に立ち上がる「風の美術館」など盛りだくさんの内容となります。
後半は会場の皆さんとこれからの活動について語り合いたいと思います。

 

五十嵐アート塾レクチャーシリーズ#24

講師:五十嵐威暢
日時:2011年3月5日(土)3:00-5:00pm
会場:太郎吉蔵 JR滝川駅より徒歩3分、北海道滝川市栄町2丁目8−9
受講料:一般1000円、学生およびA.C.T.会員は無料(当日、会場へ直接お越しください)
主催・お問い合わせ:NPO法人アートチャレンジ滝川(tel.0125-22-7337)

http://www.act-takikawa.or.jp

Bibliographic Jason Godfrey著

過去100年の間に出版されたデザイン専門書のベスト100を集めた書籍”Bibliographic” Jason Godfrey著がロンドンで出版され、五十嵐の作品集であるIgarashi Alphabets(ABC Verlag刊)が収録されています。

BibliographicはAmazonにて、Igarashi Alphabetsはdesignshopにてご購入いただけます。

芸術新潮『デザインと彫刻と ぼくのクロニクル』連載中

芸術新潮2010年3月号から『デザインと彫刻と ぼくのクロニクル』のタイトルで連載中です。
グラフィックデザイナーとして出発し、彫刻家へ転身したぼくの人生はいささか毛色が変わっているようで、そのことをたどることは何かを発見することにつながるかもしれません。

仕事をふくめ、過去だけでなく現在も織りまぜながらお話しています。

http://www.shinchosha.co.jp/geishin/

白色テラコッタレリーフ

信楽で制作していた白色のテラコッタレリーフが完成しました。

北海道新十津川町の吉野小学校跡を改修した「かぜのび」(風の美術館本部)に設置されます。
2011年春~初夏に、一般公開の予定です。

Igarashi Alphabets

サンタモニカのMain StreetにあるブティックAmerican Apparelの店舗外壁に
Igarashi Alphabetsが壁画として描かれています。

1980年代にデザインしたものをベースに、
同社アートディレクターのアイリス・アロンゾ女史がプロデュースとデザインをしました。